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「被災脊損者救援活動」に参加して(長崎リハビリテーション病院 鮫島光博先生)4月25日発
リハ医学会HPより許可を得て転載。
http://www.jarm.or.jp/ic/

 「被災脊損者救援活動」に参加して

            長崎リハビリテーション病院 鮫島光博

 

【活動要旨】NPO法人日本せきずい基金主催の東日本大震災、「被災脊損者救援活動」へ、日本リハビリテーション医学会からの派遣医師として参加をした。

 

【期間】平成23412日〜416

 

【活動】

412日:長崎より東京へ移動。日本せきずい基金事務所にて同理事長・大濱氏に面会。先に行われていた活動で安否情報が得られていない患者様や介入中の患者様の情報、今後の支援センター設置計画等につき説明を受け、現地ドライバーへの活動資金受領を依頼される。

413日:新宿発のバスにて仙台へ。仙台駅前にて現地ドライバー・袖岡氏と合流。名取市の社会福祉協議会が立ち上げたボランティアセンターにてボランティアスタッフの登録、活動内容、物資の管理等について情報収集。その後は名取市閖上、下増田周辺の被災現場を巡回し、JDFみやぎ支援センターへ到着。事務局長・多田氏より同センターの活動内容、問題点の説明を受け、またJDF幹事会議長・藤井氏より被災地での障害者児の問題と今後の活動予定について説明を受ける。支援物資の確認後、仙台市泉区にて在宅呼吸器使用中の高位頚損者の自宅を訪問し、停電対策として非常用発電機を貸与。

 石巻市、ボランティアキャンプにて宿泊。

414日:朝7時よりボランティアスタッフのミーティングに参加後、気仙沼保健所を訪問し保健婦の活動や地域の被害状況等について説明を受ける。大船渡市ベイサイドアリーナを訪問。医療サービスの提供状況を視察。その後、大船渡市の戸別訪問。事前情報にて確認した4名の住居を訪問。1名は連絡つかず、1名は担当ヘルパーより、東京の家族宅で生活中であることを確認、2名に面会。震災後の体調、生活環境の変化等について聞き取り。うち1名より尿とりパットが不足していると相談を受け、持参したパットを提供。釜石まで移動し、「鉄の博物館」駐車場にて車中泊。

415日:車中にて起床後、北海道毎日新聞記者より取材を受ける。大船渡市のヘルパー2名と合流し、上閉伊郡、下閉伊郡、宮古市の在宅患者を順次訪問。3名と在宅にて、1名と避難先の老人ホームにて面会し、生活状況などを聞き取り。宮古市の2名に関しては、訪問前に電話を入れたところ、多忙を理由に面会を拒否。前任Drより申し送りのあった、県営アパート2Fに避難中の患者様に関して、褥創の改善を確認。せきずい基金・大濱理事長より活動終了の指示があり、宮古市にて活動を終了。帰途、大船渡市保健所に立ち寄り、保健所の活動や県、市の今後の活動について説明を受けた。仙台市太白区まで移動し、ホテル泊。

416日:山形空港より東京、羽田へ戻る。

 

【活動を終えて】

今回、「NPO法人日本せきずい基金」からの依頼を受けて宮城県、岩手県の被災障害者の訪問をする機会をいただいた。道中、保健所や避難所を訪問しながら医療サービス、福祉サービスの復旧状態やニーズの把握に努めた。一人でも多くの患者様に面会し直接無事を確認すること、またせきずい基金代表・大濱氏を始め、多くの仲間が親身に心配し、応援している旨を伝えることを一番の任務と考え活動した。しかし、道路状況が予想以上に悪く、橋の崩壊や山道のがけ崩れ等のために大きく進路を迂回、変更することを余儀なくされた場面が多々あり、戸別の訪問件数が少なくなってしまった。被災地の医療サービスに関しては報道される通り日ごとに改善していることが確認でき、また被災された方々からも医薬品の不足の声は聞かれなかった。しかし大きな避難所での生活が不自由で、不安を抱えながら家族と在宅へ戻られる方や、普段通りのリハやケアを受けられないことから筋痙性の亢進や腰痛、不眠等、身体的負担が増加している患者様の声が多く聞かれた。更には、健康であった高齢者が避難所生活の中で歩行不能となっていく現実を目の当たりにし、震災直後から長期にわたり、被災された方々の生活を支援する視点での医療、福祉サービスの提供が不十分であることを感じた。

 

最後に、本活動への参加にあたり、日本せきずい基金・大濱理事長、日本リハビリテーション医学会・里宇理事長、和歌山県立医大リハビリテーション科・田島教授を始め、多くの方々の支援をいただいたことに、厚く御礼を申し上げます。


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